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Hideo Katsura
Am Brünschendiek 5
22559 Hamburg
Tel. +49 (0)40 81 60 00
人間はテキストを読むより、絵を一見するだけで素早く、
雰囲気、思い出、好奇心、なぞの言葉と関連され、
感じ取られると言われます。
それが「絵画は1000 語以上多くを語っている」
と言われている理由です。
皆さん、あなたはこのウエップサイトを
ご覧になってどのようなフィードバックが
おありでしょうか?お楽しみください!。
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VIVIDは活気のある, PLACESは部屋、建物、地域の空間の意味です。私にとってはこの空間は我 々が毎日生活する住居、仕事場なぞのありとあらゆる場所、事物に存在し、その空間は物体的にみると飛躍した意味では私自身でもあります。
そして構成的に形成されている空間を異なる角度から見ると視覚的な錯覚現象が生じられます。その空間の重なりは混乱した動きのあるイメージにとれます。
一面, シンプルな静的モチーフでも多 くの空間の集まりによって混乱状態、即ち活気のある空間のイメージになります。そこでタイトルを VIVID PLACESと称しました。
その静的なイメージを逆の意味の活気あるイメージに変える、この矛盾さの面白さに興味を持ち、 絵を描くことのモチベーションを高めました。この活気のある矛盾を更に強調する為の表現方法としては色彩、筆の技法、インパストその他を使用しました。
現在では、かつてのように具象絵画と抽象絵画というような境界はなく、あらゆる表現の多様性が 進行する現代美術の現状のなかでの、VIVID PLACEのいくつかの作品は、写真のモチーフを探す 経験を生かして、空間の中の奥行の角度、光、なぞの線状を感情的に捉え、抽象的に
表現しました。
自分のなかの無意識や矛盾がさまざまな線状の形態によって掘り起こされ、それがひとつの絵画の 在り方として定着しました。そして今日見た絵が翌日見ると同じ絵でも異なった部分に目がとられる現象、又錯覚が、観る人の 感情を引き立て多様な感性と共鳴し、そこから自由な会話が生まれることを願っています。
VIVID PLACES - カタログ [ダウンロード, pdf, 4,1MB]
桂 秀夫 HIDEO KATSURA 昭和14年10月14日東京生まれ。
略歴
1962 日本大学芸術学部写真科卒業
1963 渡独 (ハンブルク)
1970 アクセル シュプリンガー新聞雑誌出版社入社
1996 広告代理店設立
昭和初期から私の父親はスタジオを設け写真業を営んでいました。その父の三男に生まれた私は, 父や兄に従って写真の道を歩みました。父は生前 „息子の一人はドイツに行かせたい“ と云っていたことから父が亡くなった後は二人の兄が父のスタジオを継ぎ、三男の私は大学卒業後、父の望み通り, 写真の技術を習得すべき渡独しました。そして2年後に妻と知り合い, ハンブルクに永住することになりました。
従来から写真を撮り続けてきた私は, 常に線状の被写体を捜して, それを最善のアングルでキャッチすることに専念してきました。そしてカメラアングルの微妙な変化によって対象の姿自体が変わるという写真表現の豊かさと難しさに揺れながら外界に向けてシャッターを切る作業を続けると共に次のモチーフ捜しに夢中でした。
ある日、私は紙に四角形を描き、そして太い筆で描いた一線を見ますと、四角形は「線」で輪郭線であり、それに反して太い筆での一線は、線自体が形体であるので「面」です。自明のことですが、新たに「線と面」を認識されます。線ほどはっきり早く境目や輪郭を表現するものはありません。
線を引くことは、分離する、切ると云うイメージがおり、常に良い意味でないニュアンスも含まれています。私は常に綺麗なものを描くことに抵抗を感じます。従って表現主義的な絵を中心とした,幾何学的構成のモチーフや抽象画を描くことに専念しています。
そこで空間の中に線を引き、その線の境目が画面の全体の空間の割合を決め、その空間に立体形体や曲線を混ぜ込むことなぞの変化を出して、大小の異なった形体を敢えてアンバランスに配置し、抽象的な画面構成の中に迫力感を出します。その作品は『満月の晩』とか『雨の日の喫茶店』その他の作品があげられます。これらの絵画は線が主体となっています。
このように線を『引く』ことから始まり、絵を『描く』に達しました。その相違を感知した時、私はカメラから筆に変わったのです。意外と速いテンポで進歩し、それがVIVID PLACES(活気のある空間)のカタログを制作するに至ったのです。
展示:
M.A.D.S.
International Art Exhibition
Mailand (13-27 November 2020)
Mater
«Reconditis Oedipus»
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